「心で考える」。1番大切で、1番難しいこと。

大河ドラマ 西郷どん第13話 本当の友情の築きかた(感想)

今回の西郷どん第13話は笑いあり、涙あり、ケンカあり、仲直りありと、西郷吉之助と大久保正助の2人の友情を感じることができるお話でした。

吉之助と正助はいつもお互いに思いやりを持って向き合っていますよね。

今回の話でも正助が結婚することになったと言った時、それまで不機嫌だった吉之助が大喜びでお祝いをした場面や、吉之助が正助の結婚相手の満寿子に、どれだけ正助が素晴らしい人なのかを説明した場面。
正助の結婚式当日、吉之助が斉彬に呼ばれて結婚式に出ることができなくなってしまった時、正助が「自分のことはいいから」と吉之助を気遣った場面。

どの場面でも思いやりの気持ちを持ち、お互いに向き合っています。

もちろん時には今回の最後のシーンのようにケンカもします。
最後のシーンでは、吉之助が正助の江戸行きを斉彬に願いでたことが、正助のプライドを傷つけることになり、2人はケンカになりました。

吉之助は斉彬のそばで働くまでに出世しているのに、正助は謹慎になった影響もあり、前回の江戸行きにすら参加することはできませんでした。
正助の心の中には、吉之助を尊敬している気持ちもありますが、どこかうらやましく思う気持ちもあったのかもしれません。
また自分に実力があるにもかかわらず、その力を発揮することができない苛立ちもあったのかもしれません。

吉之助に江戸行きを世話してもらうことに腹をたて、「上から目線はやめてくれ」と吉之助の思いやりある行動に対して正助は意地をはってしまいました。

でも本当はわかっていたはずです。吉之助が上から目線で正助を見ているのではなく、本当に正助の力を認め、正助のことを思い行動してくれたことを。
だからこそ正助は、最後には自分のプライドを捨て、吉之助の思いに応えるべく、一緒に江戸に向かう決意をしたんだと思います。

この場面を見ていると、本当の友情とはたとえケンカになろうと、相手のことを思いやり、心を持って行動することが大切なんだと感じました。

世の中には「金の切れ目は縁の切れ目」という悲しい言葉もあるように、うわべだけの関係というのはすぐにだめになってしまうものです。
逆にたとえケンカをしようとも、思いやりある心でお互いにぶつかっていたのなら、それはすごく良い関係だと言えるのかもしれません。
吉之助と正助の関係は、お互いがお互いのことを思い向き合っているすごく良い関係ですよね。

私は友達に対して、時々遠慮して言わないことがあったり、相手を怒らせないように接しているようなところがあります。
もちろん相手を怒らせないように接するというのは、思いやりを持って行動しているとも言えるのですが、でも自分の心を見つめてみると、100%思いやりの心だけで行動しているとは言うことができません。

正直、自分のために相手と争わないようにしている部分があります。
だってケンカをするというのは、自分も嫌な気持ちになりますし、面倒くさい事態になるとも言えますし(笑)、できれば自分にとっては避けたい出来事ですから。

でも吉之助と正助の関係を見ていると、本当の友情とは思いやりの心で相手と接することができるかどうかが、とても重要であることを教えてくれているようです。

たとえ気まずくなろうと、ケンカになろうと、その過程で自分が相手のことを考え、心を込めて行動できていたのなら、それほど悪い状況にはならないのかもしれません。
むしろ、吉之助と正助のように一時的にケンカをしようとも、お互いの心が近づくきっかけになるんじゃないのかなぁ。と思います。

逆にいくらケンカをすることがなくても、表面上は仲良く見えたとしても、自分のことばかりを考えていたり、人を見下すような心で相手と接していたのなら、本当の友情は築くことができていないのかもしれません。

誰でも思いやりを持って接してくれる人には、同じように思いやりを持って接したくなりますし、いざという時、力になりたいと思う友達は誰かと聞かれると、やっぱりケンカをしようとも、思いやりをもってぶつかってきてくれた友達だと思うので。

本当の友情とは自分がどれだけ思いやりの心を持って相手と向き合えるかにかかっているように思います。
吉之助と正助のように本当の友情関係を築くためには、自分がどのような心で相手と接しているかを見つめてみることが大切だと教えてくれた、西郷どん13話でした。

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