「心で考える」。1番大切で、1番難しいこと。

大河ドラマ 「西郷どん」第17話 最高の最後の晩餐とは?(感想)

西郷どん17話では、斉彬の死後、再び斉彬の父である斉興が実権を握ることになります。

斉彬とは違い、幕府よりの考えである斉興は、薩摩へ逃れて来た吉之助や月照様を匿うどころか、日向送り(死刑)にすることを決めてしまいます。

大久保正助が斉興にお目通りを願い、「吉之助が月照様を斬れば、吉之助の命は助ける」と約束をとりつけてくれましたが、吉之助は自分だけが生き残るという選択をすることができませんでした。
正助が手を尽くして吉之助を救おうとしてくれたことに感謝はしていましたが、最終的には月照様と一緒に死ぬことを選び、入水自殺をすることになります。

吉之助は自分のことよりも、月照様や仲間のこと、藩の将来を考えることを優先させることができる人です。
自分の日向送りが決まった後も、最後まで他人を優先させる気持ちがブレることはありませんでした。(まだ死にませんが)

今回の「西郷どん」では、そんな吉之助の人柄の良さが多くの場面で見られましたが、個人的に特に感動したというか、素敵だなと思った場面があります。
その場面というのが、家族とともに「最後の晩餐」を食べていた吉之助の姿。

今回の大河ドラマでは、「うなぎ」がご馳走として西郷家の食卓に上る場面が多く見られますが、今回の「最後の晩餐」として登場したのも「うなぎ」でした。
しかも吉之助が都会で覚えてきた甘辛いタレをつけるという方法で焼いた「うなぎ」です(笑)

吉之助にとっては最後の晩餐を飾るにふさわしい食べ物だったと思うのですが、私が感動したのは吉之助が「最後の晩餐」に「うなぎ」を選んだことではもちろんなく(笑)、「家族の笑顔」を選んだということです。

みなさんも今までに「最後の晩餐には何が食べたい?」という質問をされることがあると思います。
その時って何と答えていますか?
私なら「お寿司」や「ステーキ」などの自分の好きな食べ物が頭に浮かんでくることはあっても、家族の顔を思い浮かべて考えることはありませんでした。
(家族のみんなごめん!)

でもおそらく吉之助にとっては家族で食べる光景が1番に頭の中に浮かんできたのでしょう。家族みんなが笑顔で楽しく食事をする姿が。

今回の吉之助の「最後の晩餐」では、兄弟達が美味しそうに「うなぎ」を食べている姿や熊吉が「ほっぺたが落ちそう」と言いながら美味しそうに「うなぎ」を食べている姿を、幸せそうに見つめている吉之助の姿がありました。

「うなぎ」が美味しいことはもちろんですが、それ以上に家族と笑顔で食事をできたことを、吉之助はなによりも幸せに感じているようでした。

このシーンを見た時、これこそ「最高の最後の晩餐」だな。と感じました。

いくら美味しい物を食べても、1人で食べていると味気ないものになってしまいますし、みんなが笑顔でいれてこそ、素晴らしい食事になると思います。

家族の笑顔が浮かんだからこそ、吉之助は「最後の晩餐」に「うなぎ」を選んだんだと思います。
自分が喜ぶことよりも、家族の喜んだ顔を見る食事のほうが、吉之助にとっては幸せな食事だったんでしょうね。

それに、吉之助のような「心」で最後の晩餐を迎えられる人こそ、本当に「最高の最後の晩餐」を味わうことができる人なのかもしれません。
最後まで自分のことばかり考えてしまう余裕のない心の人と、家族の笑顔を喜ぶ余裕を持っている心の人を比べると、やっぱり後者のほうが幸せを感じながら「最後の晩餐」を迎えることがきますよね。私のように「お寿司!」「ステーキ!」と欲まるだしの人よりも(笑)

 

今回の「西郷どん」では「最後の晩餐」を通して、改めて吉之助の人柄の素晴らしさを感じることができました。

そして「最後の晩餐」に何を食べるのか。ということよりも、吉之助のように「最後の晩餐」に家族の笑顔を選択できる余裕ある心を持てる人でありたいと感じさせてくる素晴らしいシーンでした。

自分の心にはまだまだそんな余裕はありませんが、最後の晩餐を迎えるまでには、吉之助のような大きな余裕のある心になれればと思います。

その手始めといってはなんですが、今後「最後の晩餐にはなにが食べたい?」と聞かれた際には、「う〜ん。家族と楽しく食事ができればなんでもいいかな。」とさりげなく答えられるよう練習をしようと思います!(そういうことじゃないような 笑)

ということで、「西郷どん」17話を見た感想でした。

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