「心で考える」。1番大切で、1番難しいこと。

大河ドラマ 「西郷どん」第34話 人の心が変わる時(感想)

今回の「西郷どん 第34話」は、とてもスピード感のある展開でしたね。

将軍徳川家茂の死、孝明天皇の崩御、徳川慶喜が将軍となったと思いきやすぐに「大政奉還」、といっきに話が進んだ今回の「西郷どん」(笑)

いろんなことが目まぐるしく変わっていった今回の話でしたが、その中でも特に気になったのが西郷吉之助の心境の変化です。
あれほど「日本国内で争っている場合ではない!」と戦をきらい、「戦をおこしてしまえば民が苦しむ」と言っていた吉之助が、「武力倒幕」に舵をきりました。

あれほど戦をきらっていた吉之助が態度を180度変え行動しようとします。吉之助の心は慶喜への怒りや憎しみによって変わってしまったのかもしれません。

たしかに慶喜がフランスに薩摩を売ろうとしていたこともあり、吉之助や薩摩の人達が怒るのも無理はありません。
自分達の住む土地を勝手にフランスに献上しようとしている慶喜を倒そうとすることは、薩摩藩としては当たり前のことなのかもしれません。

ただ以前の吉之助なら武力ではなく、どうにか血が流れないような策を考えようとしたはずです。
坂本龍馬が土佐の有力者を使い、慶喜に「大政奉還」を進言したように。
しかも今回の吉之助は「大政奉還」をおこなったあとも、慶喜を許してはいけないと、武力に頼ることをやめようとしませんでした。

せっかく龍馬がまるくおさめようとしていたのにもかかわらず。

吉之助を見てもわかるように、良い方向であれ悪い方向であれ、「人の心が変わる時」というのは「心が感情に影響された時」だと思っています。

感謝や愛情といった素晴らしい感情に影響されるのであれば、その人はその感謝や愛情の心で行動をおこせるでしょうが、吉之助のように大きな怒りや憎しみに心が影響されてしまえば、その怒りや憎しみの心で行動してしまいます。

吉之助のように心優しい人であっても、怒りや憎しみに心が支配されてしまうと、恐ろしい行動をおこそうとしてしまいます。
自分の行動が恐ろしいことだと感じなくなってしまうものなのかもしれませんし、たとえいけない行動だとわかっていたとしても、仕方のないことだと自分を正当化してしまうものなのかもしれません。

龍馬がいさめようとしたのにもかかわらず、吉之助が慶喜を武力をもって倒すことをやめようとしなかったように。

これはドラマなのでアレですが、でもじっさいに私達も「心が感情に影響される時」というのはよくあることですよね。

だからこそ私は常日頃から気をつけなければいけないと思っています。
自分が今どんな感情で物事に向き合っているのか?怒りや憎しみで周りが見えなくなっていないか?

もし怒りや憎しみの感情で物事を見ているのなら、それは吉之助のように残酷な自分を選ぶということなのですから。

吉之助のような心優しい人でも恐ろしい行動をおこそうとしてしまうぐらいですから、私なんかの心が悪い影響を受けたらもっとやばいはずです(笑)

まぁ、ずっと感謝や愛情の心を持って物事に向き合うことは誰にもできないことだと思いますが、それでも、少しずつでも愛情や感謝といった豊かな心で物事に向き合えるように自分が変わっていけたらなと思います。

どうせ心が変わるなら良い方向へ変わっていきたいですし、良い心で物事を見たほうがより広い視野を持って物事を見れそうですしね!

ということで今回の「西郷どん 第34話」の感想でした。

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