29 May 2018
今回の「西郷どん」は、吉之助が島流しにあってからの薩摩の様子が描かれていました。
大久保正助と仲間達が、藩や幕府に対してどのように思い生きていたのかを感じることができました。
また大久保正助と嫁の「ます」とのやりとりでは、こちらの心も温かくなるようなとても良い夫婦の関係性が描かれていたのも印象的でした。
では簡単なあらずじと個人的に「西郷どん」20話を見て感じたことを。
吉之助が島流しにあった頃の薩摩では幕府に恭順の意を示していた斉興が薩摩の実権を握っていたため、斉彬を慕っていた者の中にはそれを快く思わない者もたくさんいました。
今の幕府に従うことを良しとしない者の中には、幼い頃から吉之助や正助と共に育った仲間達もおり、その不満は次第に大きくなっていきました。
吉之助や正助と共に育った仲間達の中でも、幕府や藩を変えるためには過激な行動に出るしかない(斉興を暗殺しよう)という考えの者もいました。
そんな中、正助だけは斉興に気に入られたりと、仲間達とは違う考えで行動していました。
幼い頃から一緒に育ってきた仲間の中でも、正助の行動に疑問を持つ者も多く、仲間の間でも仲違いが多くなってしまいます。
正助は自分の考えを仲間達に伝えていなかったため、正助が仲間を裏切っているのではないかと考える者まで現れます。
正助の志は仲間達と同じでしたが、仲間達から誤解を受けてしまいます。
この後、斉興に近づいたり、藩の中で「力」を持つために行動していたことは、吉之助を助けるためだったと仲間達は知り、ひとまず誤解を解くことはできましたが。
正助は1人でなんでも抱えるタイプの人間なのか、周りから見ると何を考えているのかわかりずらい部分もあります。
嫁の「ます」も正助が何を考えているのかわからないと言うほどでしたから(笑)
正助自身も自分は吉之助のように仲間達をうまくまとめることができないことを歯がゆく思っているようでした。
今回は正助中心のお話でしたが、その中でも個人的には「なれるものなら吉之助さぁのようになりたい」と言った正助に、嫁の「ます」が「私はなっていただきたくありもはん。そんままの旦那様がよかです。」と言った場面が印象的でした。
ほとんどの人が経験したことがある「他人と比べてしまう」ということ。
自分にないものを持っている人や自分より優れた人を見ると、うらやましく感じたり、自信をなくしてしまったりとあまり良いことってありませんよね(笑)
逆に他人にはなくて自分にはあるものに目を向けることができれば、自信がわいてきますし、やる気もでるでしょうし、良いことのほうが多いように思います。
正助はたしかに吉之助ほどの人望を持ち合わせていないのかもしれません。
でも「ます」のセリフにあるように、正助には正助にしかない魅力というのがたくさんあります。
この大河ドラマを見た感じでは、吉之助よりも頭が良さそうですし、冷静ですし(笑)
他にもまだまだ正助にしかない魅力というのはたくさんあるはずです!
自分にはないものを得ること、弱点を克服することはとても大事なことだと思います。でもそればかりに気をとられて、自分の良さが見えなくなってしまうことはすごくもったいないことだと思います。
誰もが自分にないものを持っている人や自分より優れた人をうらやましく感じてしまうことはありますし、そのせいで自信をなくしてしまうこともあります。
でもそんな時こそ「ます」の「私はなっていただきたくありもはん。そんままの旦那様がよかです。」というセリフにあるように、自分の良い部分を気づいてくれる人がいるということも忘れてはいけないように思います。
他人に目を向け自分にないものについて考えることも大事だけれど、自分自身が今持っている良い部分に目を向けるということはもっと大事なことなんじゃないのかなぁ。と感じました。
今回は大久保正助と「ます」の良い関係性が見られましたが、次回は主人公である吉之助と愛加那の島での結婚生活が描かれているようなので、こちらの夫婦の関係性にも注目ですね!
では今回はこのへんで。
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