「心で考える」。1番大切で、1番難しいこと。

「引き寄せの法則」の正しい理解と使い方

このブログではあまり「スピリチュアル」に偏った物事は書かないようにしていたのですが、今日はすごく「スピリチュアル」なテーマです(笑)

多くの方はご存知かもしれませんが、「引き寄せの法則」とは

『「心」で強く抱いた「思い」を、現実にすることができる』
(「思い」を現実に引き寄せることができる)

という法則です。

この『「心」で強く抱いた「思い」を、現実にすることができる』ということを説明するさいに、

『「強く思う」だけで、簡単に「お金」や「幸せ」「成功」を手にいれることができる。』

と解釈し、伝えている人もいます。

まぁ、ふつうに考えると、いかにも怪しい感じがしますよね(笑)

「引き寄せの法則」と呼ばれる法則は、「スピリチュアル」なことを前提に語られていることも多く、半信半疑の方もいらっしゃるかもしれません。
(「地球のエネルギー」や「霊」などを交えて語られているものもあるようなので。)

「スピリチュアル」なことを全て否定するわけではないのですが、「スピリチュアル」な体験に翻弄されると、客観的に物事を見ることができなくなり、偏った見解になることがよくあります。
(私の経験上では 笑)

そこで今日は、現実の世界を客観的に捉えることで感じた、「引き寄せの法則」の解釈を書かせていただこうと思います。
みなさんが怪しい「引き寄せの法則」に惑わされることなく、「本質」を正しく理解し活用できるよう、説明させていただきます!

 


「引き寄せの法則」の正しい理解

「引き寄せの法則」を知りたいと思った方の中には

『「引き寄せの法則」を使うことができれば、簡単に自分の望みを叶えることができるのでは?』

と期待している方もいらっしゃるかもしれません。

世の中には、「引き寄せの法則」をテクニックとして紹介している人もおり、簡単に「お金」や「成功」「幸せ」が手にはいる方法として、説明している人もいます。
ただ個人的には、人の「欲」を駆り立てるような方法で「引き寄せの法則」を解釈するのは、よくないことだと思っています。
(理由は後ほど)

多くの人は「引き寄せの法則」と聞くと、何か特別な人だけが使える「力」のように思ってしまいますが、じつは、私たちの誰もが使える「力」です。というより、私たちは毎日のように「引き寄せの法則」を使いながら生きています。

『「心」で強く抱いた「思い」を引き寄せることができる』と言われている「引き寄せの法則」ですが、この法則をわかりやすく言い換えるとするなら

『「心」で強く抱いた「思い」が、「行動」につながり、最終的に「人生」にまで影響をあたえている。』

ということになります。

私が好きな言葉に

「心」が変われば「行動」が変わる

「行動」が変われば「習慣」が変わる

「習慣」が変われば「人格」が変わる

「人格」が変われば「運命」が変わる

という素晴らしい格言があります。
(誰が言ったのかは知りませんが 笑)

私たちの「運命」が、「心」を土台としていることを表している言葉です。

「運命」のところを、「人生」に変えていただければわかりやすいと思うのですが、私たちの「人生」は、「心」が土台となっています。
「心」で強く抱いた「思い」が「行動」につながり、最終的に「人生」にまで影響をあたえています。

あなたが何かを「強く思う」と、その「思い」が「行動」につながり、良くも悪くも「人生」に何かがおこります。

 

たとえば、あなたが「ダイエットをしたい!」という「思い」を強く抱くと、

「ご飯を控えめにしよう」

「運動をしよう」

という「行動」につながり、「ダイエットに成功する」という「人生」においての1つの出来事を、引き寄せることができます。

逆に「ダイエットをしたい!」という「思い」より、「お腹がいっぱいになるまで食べたい!」という「思い」が強くなってしまうと

「ご飯をたくさん食べる」

「間食をする」

という「行動」につながり、「ダイエットに失敗する」という「人生」においての1つの出来事を、引き寄せてしまいます。

 

「引き寄せの法則」を正しく理解していただくためには、

『「心」で強く抱いた「思い」が「行動」につながり、最終的には「人生」においての出来事を「引き寄せる」ことになる

ということを、まずは理解していただければと思います。

ではこれより、私たちが「心」で強く抱いた「思い」が、どのような形で「行動」につながり、「人生」において様々な物事を「引き寄せる」ことになるのかを、具体的に説明させていただこうと思います。

 

・「意識」するようになる

私たちが「心」で強く抱いた「思い」は、様々な物事を『意識する』という「行動」につながります。

私たちは、「〜が欲しい!」「〜をしたい!」と強く思うと、その「思い」を実現させるために必要な物事を「意識」するようになります。

たとえばあなたが今、「車が欲しい!」と思っているとします。

普段、道路を走っている「車」をいちいち気にする人はいないと思うのですが、もしあなたが「心」から「車が欲しい!」と思っているとすると、どのような「行動」をとるでしょうか?
(車好きの方にも当てはまることですが)

おそらく、普段は気にしないであろう、道路を走っている「車」の車種や色を、「意識」して見るようになるでしょう。
もしかするとコンビニや本屋に立ち寄ったさいには、普段見ることのない「車」の雑誌に目が留まり、手にとってしまうかもしれません。

一見すると「当たり前」のことに思えるこれらの「行動」ですが、これらは全て、「心」で強く抱いた「思い」に影響されています。
私たちは「心」で強く抱いた「思い」によって、いつもは気にとめなかった物事を『意識する』という「行動」をとるようになります。

これは「車」の話だけでなく、全ての物事に当てはまります。

家電の購入を考えている人が、普段気にならない家電の「CM」や「広告」を「意識」して見てしまうように

好きな俳優や女優、歌手の番組を見逃したくないと思えば、「番組表」や「ホームページ」「SNS」などを「意識」して見てしまうように。

これらは「強い思い」を抱いた時の、私たちの「行動」の特徴です。

私たちは強く抱いた「思い」によって、様々な物事を「意識」するようになります。
「思い」を実現させるために必要な物事を、自然と「意識」するようになります。
(ここでの「意識する」とは、「探す」「求める」とも言えます)

この「意識する」という「行動」により、私たちは「思い」を現実に引き寄せていきます。

 

・物事の見え方が変わり「気づき」をえる

「心」で強く抱いた「思い」は、私たちに『「気づき」をえる』という出来事をあたえてくれます。
これは、さきほどの「意識する」という「行動」が、引き寄せた出来事とも言えます。

私たちは強く抱いた「思い」により、「思い」を実現させるために必要な物事を「意識」するようになり、そこで「気づき」をえることができます。

私たちが見ている景色というのは、自分自身の「心のフィルター」を通して見た景色です。
同じ景色を見ていても、感動する時、感動しない時があるように。何かに気づくとき、気づけない時があるように。
「心の状態」により、景色の見え方は変わるので、様々な違いが表れます。

さきほどの例のように、「車」に「興味がある時」と「ない時」では、「車」が走っているという同じ景色を見ていても、その景色の「見え方」は違いました。
「車が欲しい」と強く思うと、道路を走っている「車」を「意識」して見るようになるので、普段とは見え方が変わり、様々なことに「気づく」ことができます。

「あの車はかっこいいな」

「あの車は少し大きいな」

「あの車は高そうだな」

などなど。

これが「車に興味がない時」であれば、ただ「車」が道路を走っているという当たり前の景色にしか見えません。
「車が欲しい」と「強く思う時」と「思わない時」では、見ている景色の「見え方」は違います。
「車が欲しい」と「強く思う」ことで、道路に様々な種類の「車」が走っていることに「気づく」ことができます。

この「気づき」をもとに、あなたの「車が欲しい!」という「思い」が、形作られていきます。

 

また、あなたが「家電をできるだけ安く買い換えたい!」と強く思ったとします。

あなたの見ている景色は、「思い」によって影響されるので、いつもは気にしないであろう、インターネット上の「広告」や、家電の「チラシ」に、目がとまるようになるでしょう。
テレビで放送されている「CM」や「テレビショッピング」にも、目がとまるようになるかもしれません。

そして、様々なことに「気づく」ことができます。

「自分の欲しい家電の相場はいくらか?」

「ネットの方が安いかな。」

「〜という方法なら下取りもしてくれるのか。」

などなど。

普段は気にかけないことでも、「強い思い」を持つことができれば、必要な物事が目につくようになります。
そこから「気づき」をえることで、「思い」を実現させることができます。

 

歌手や芸術家の方達は、「独特の世界観」を持っていますよね?

「独特の世界観」を持つことができるのは、私たち一般の人と見ている景色は同じでも、「見え方」が全然違うからです。
私たち一般の人よりも、はるかに「強い思い」を持って世の中を捉えようとしているからです。

「強い思い」をとおして世の中を見ると、私たちにとっては何気無い出来事であったり、スルーしてしまうような出来事からも「気づき」をえることができます。
私たちが見ることができていない、物事の「深い部分」を「意識」して見ているからこそ、「気づき」をえることができ、多くの人の「心」を動かす作品を生み出すことができます。

 

世の中に溢れている様々な「発明」も、「強い思い」を持った人たちが「気づき」をえることで、実現させるにいたった物事の1つです。

「電気」や「水道」、「車」や「飛行機」なども、最初は誰かの「〜があれば便利だろうな」「〜ができたらいいのにな」という「思い」から生まれています。

「強い思い」を持ち開発に取り組んだ人たちが、世の中にある様々な物事から「気づき(ヒント)」をえることができたからこそ、「電気」や「水道」、「車」や「飛行機」といった、素晴らしい発明を実現させるにいたりました。

「飛行機」の形を見てもわかるように、「鳥」の飛んでいる様子から「気づき」をえることができなければ、飛行機は完成しませんでした。
ただ鳥が飛んでいる様子からでも、「強い思い」を通して見ることができれば、「気づき」をえることができます。

もちろんこの他にも、山ほどの「気づき」をえることができたからこそ、飛行機という乗り物が完成したことは、言うまでもありません。

このように「強い思い」を持つことができれば、様々な物事から「気づき」をえることができます。
私たちの世の中が便利になったのも、それぞれの分野で「強い思い」を持って人生を歩んできた人たちの、「気づき」のおかげだと言えます。

 

もともと世の中にある物事を、「心」で強く抱いた「思い」を通して見ることができれば、物事の「見え方」は変わり、「気づき」をえることができます。
(「思い」を実現させるための「答え」は、世の中にすでにあるとも言えます。気づいていないだけで。
)

「望み」を実現できる時(引き寄せることのできる時)というのは、「強い思い」を持ち、物事に向き合うことができた時です。
物事の見え方が変わり「気づき」をえることで、「思い」を実現させることができるようになります。

 

 

・「無意識の思い」が邪魔をする

「心」で強く抱いた「思い」は、『「無意識の思い」でも影響力を持ってしまう』という特徴があります。

私たちの「行動」は、「心」で強く抱いた「思い」に影響されています。
「意識」して思ったことも、「無意識」のうちに思っていることでも、同じように「心」で強く抱いた「思い」であれば、「行動」に影響をあたえています。

「無意識」に思っていることは、「習慣」や「クセ」とも言えます。
「習慣」や「クセ」は、「強い思い」から生まれたものなので、さまざな「行動」につながり、物事を引き寄せることになります。

もし、あなたによくない「習慣」や「クセ」があるなら、その「思い」が「よくない物事」を引き寄せてしまいます。

 

世の中には「三日坊主」という言葉がありますよね?なぜ多くの人が「三日坊主」になってしまうのかと言うと、「無意識の思い(習慣やクセ)」が引き寄せてしまうからです。

たとえば、あなたが「ダイエットを頑張る!」と、硬く決心したとします。
(「強い思い」を持つことができたとします。)

「ダイエットを頑張る!」と、硬く決心した直後は、「運動」をしたり「食事を制限」をしたりと、「ダイエット」は順調に進むことでしょう。
体重は順調に減っていき、この状況を見れば、「強い思い」を現実に引き寄せることに成功したと言えます。

しかし多くの人の「心」には、「面倒くさがる」「自分に甘い」という、「無意識の思い(習慣やクセ)」が隠れているものです。

数日たつと、あなたの「無意識の思い(習慣やクセ)」である、「面倒くさがる」「自分に甘い」という「思い」が、「ダイエットを頑張る!」という「強い思い」を邪魔するようになります。

「体重は順調に減っているから、今日ぐらい運動をしなくてもいいだろう。」

「体重は順調に減っているから、少しぐらい間食をしても大丈夫だろう。」

「無意識の思い(習慣やクセ)」というのは、あなたの「行動」に影響をあたえてしまいます。
最初は「強い思い」を持つことができたとしても、「無意識の思い(習慣やクセ)」が大きくなると、たちまち「決心」は揺らぐことになります。

「ダイエットを頑張る!」という「強い思い」は、「面倒くさがる」「自分に甘い」という「無意識の思い」に邪魔されてしまい、「強い思い」ではなくなってしまいます。

世の中に「三日坊主」という言葉が広まったのも、この「無意識の思い」に、邪魔をされてしまう人が多いことを表しています。
(私もその1人ですが 笑)

「無意識の思い(「習慣」や「クセ」)」も、私たちの「行動」につながり、「人生」に影響をあたえています。
もしあなたの中に、あなたの「強い思い」の邪魔になる「無意識の思い」があるのなら、「無意識の思い」に気づき改善しなければなりません。
そうしないと、「三日坊主」のように、よくない結果を引き寄せてしまうことになります。

 


「引き寄せの法則」の正しい使い方

『私たちが「心」で強く抱いた「思い」は、私たちの「行動」や「人生」に、大きな影響をあたえている』ということを理解していただけたでしょうか?
「心」で強く抱いた「思い」というのは、私たちが思っている以上に重要な役割を果たしています。

「引き寄せの法則」とは、『あなたが「心」に抱く「思い」次第で、「行動」や「人生」を変えることができますよ!』ということを説明したものになります。

「強い思い」を抱くことができれば、自然と「思い」を実現するために必要な物事を「意識」するようになり、「気づき」をえることができます。
必要な物事を「意識」し、「気づき」をえるという出来事を繰り返すことで、「思い」を実現するための道を、一歩一歩、確実に歩んでいくことができるようになります。

しかし、さきほども書いたように、邪魔になる「無意識の思い(習慣やクセ)」が潜んでいる場合は、そもそも「強い思い」を持つことができなくなってしまいます。
あなたがこれまでの「人生」で抱いてきた、邪魔になる「無意識の思い」があるなら、その「思い」に気づき、改善しなければなりません。

では「無意識の思い」に気づき、改善するためには、どうすればいいのでしょうか?
じつは「無意識の思い」に気づき、改善するために、「引き寄せの法則」を使います。

『「引き寄せの法則」は、自分自身を「客観的」に見つめるために使うことが、正しい使い方になります。』

「引き寄せの法則」の仕組みをしっかりと理解できれば、あなたの「人生」や「行動」が、あなたの「心」で抱いた「思い」が土台となっていたことに、気づくことができます。
『これまでの「行動」や「人生」が、どのような「思い」により形作られていたのか?』を、客観的に見つめることができるようになります。

もしあなたの「人生」において、「〜になりたい!」「〜をしたい!」という「思い」があったのにもかかわらず、その「思い」を現実に引き寄せることができなかったのなら、何らかの「無意識の思い」が邪魔をしていたことになります。

「引き寄せの法則」をこれまでの「行動」や「人生」に当てはめ考えることで、「客観的」に自分自身を見つめ、「無意識の思い」に気づき、改善することができます。

 

・「無意識の思い」を知る

あなたが抱いている「無意識の思い」とは、どのような「思い」なのでしょうか?

「無意識の思い」とは、あなたが「強い思い」を持つことの「邪魔になる思い」です。
これはよくない「習慣」や「クセ」とも言えるものです。

 

あなたはこれまでの「人生」で、数々の分かれ道を経験してきたはずです。「進学をする時」や「就職を決める時」、「自分の将来を決める時」など。
多くの人が経験したであろう『「理想」と「現実」の狭間で悩む』という、「人生」の出来事の1つです。

「好きなことで生きていけるのは、一部の人だけだ」と言われるように、こういった場面では、多くの人が「現実」を選ぶことになります。
ではこの「現実」を重視するという「行動」は、どのような「思い」が引き寄せたものなのでしょうか?

おそらく「現実」を重視するという「行動」の背景には、将来への「不安」「恐怖」などの、「よくない思い」が隠れているはずです。
また「面倒くさい」「これぐらいでいいか」「〜という理由があるから仕方がない」などの、「思いを制限する気持ち」が隠れている場合もあります。

「理想」を実現することができないのは、「理想」を持つことの「邪魔になる思い」があるからです。
「不安」や「恐怖」などの「思い」が邪魔をしてしまうと、「現実」を優先させる「思い」が強くなってしまうので、その「思い」が「行動」にも表れます。

「無難に生きよう」、「自分に〜は無理だ」、「安定した生活こそ、自分のとるべき道だ」と、自分に言い聞かせるように「行動」をとるようになります。

「不安」「恐怖」「怠慢」「妥協」「諦める」というような「思い」は、誰もが持ってしまいがちな「無意識の思い」です。
このような、「強い気持ち」を持つことの「邪魔になる思い」が、あなたが気づかぬうちに、「行動」に影響をあたえていた可能性があります。

特に、子供の頃からこのような「思い」を抱くことが、「習慣」や「クセ」になっている場合は、そのよくない「習慣」や「クセ」をしっかりと認識し、改善しなければなりません。
私がそうだったので言えるのですが(笑)、このような「習慣」や「クセ」がついていると、「できる理由」より、「できない理由」を意識するようになってしまいます。

「できる理由」があるのにもかかわらず、「できない理由」に気づき、選んでしまいます。
(「できない理由」を引き寄せてしまう)

もしあなたが、これからの「人生」で引き寄せたい「思い(望み)」があるなら、「不安」「恐怖」「怠慢」「妥協」「諦める」というような「無意識の思い」に、気づき、囚われないようにしなければいけません。

そのためにも、「引き寄せの法則」をしっかりと理解し活用していただければと思います。
自分自身を客観的に見つめ、邪魔になる「無意識の思い」があるなら、しっかりと認識し、対処できるようになりましょう!

 

・「無意識の思い」を改善できた時

「無意識の思い」に邪魔されなくなると、当然「思い」に制限をかける存在がなくなります。そうなると「強い思い」を土台として、「人生」を形作ることができるようになります。
「心」に強く抱いている「思い」を、現実に引き寄せることができるようになります。

では「無意識の思い」に邪魔をされないと、どのような「行動」をとれるようになるのでしょうか?
ここで参考になるのが、「望み(思い)を叶えることのできた人たちです。

『「望み」を現実に引き寄せることができた人たち』を参考にすれば、私たちが「無意識の思い」に邪魔されなくなった時の姿が見えてきます。

ここでは、日本のみならず、アメリカでも成功をおさめた、元プロ野球選手の「イチロー選手(鈴木一郎選手)」を参考にさせていただこうと思います。
イチロー選手の「強い思い」が、どのような「行動」につながることで「望み」を引き寄せることにつながったのかを、客観的に捉えてみようと思います。

日本でも大リーグでも大活躍した「イチロー選手」は、子供の頃から「強い思い」をもって野球に打ち込んできました。
イチロー選手が書いた小学校の卒業文集には、このようなことが書かれています。

「〜〜ぼくは、3才の時から練習を始めています。3才〜7才までは、半年位やっていましたが、3年生の時から今までは365日中、360日は、はげしい練習をやっています。だから1週間中、友達と遊べる時間は、5時間〜6時間の間です。そんなに練習をやっているんだから、必ずプロ野球の選手になれると思います。〜〜」
(引用元:http://www.ultimatechallenger.net/article/248140217.html)

これは、まだイチロー選手が小学生の頃の文集です。
私が小学生の頃といえば、「今日は何して遊ぼうか?」ということしか、考えていませんでした(笑)

このように、本当に「強い思い」を持つことができた時というのは、私たちが「ストイック」という言葉で表すぐらいに、1つの物事を徹底してやり抜くという「行動」につながります。

イチロー選手は小学生3年生の時に地元のスポーツ少年団に入団したそうなのですが、当時は日曜日にしか練習がなかったそうです。
普通の子供なら、練習がない日は友達と遊ぶ約束をしたり、家でゲームをしたりといった、「楽な道」に流されてしまいますよね?

しかしイチロー選手は、毎日自主的に練習をしていました。卒業文集に書いてあるように、「365日中360日」は激しい練習に励んでいました。
「野球」に対する、『「心」の奥底からの「強い思い」』があったからこそ、できたことです。

この『「心」の奥底からの「強い思い」』は、「邪魔になる思い」に囚われない人だけが、持つことができる「思い」です。

もし、「プロ野球選手になりたい」という「思い」より、「友達と遊びたい」という「思い」が強くなると、どうなると思いますか?
当然、今日ぐらい練習を休んでもいいか」「また明日頑張ればいいか」といった、「行動」をとるようになってしまいます。

「強い思い」は「行動」につながるので、「練習をがんばる」という選択肢ではなく、「練習をさぼる」という選択肢を選んでしまうようになります。

もちろん「練習をさぼる」という選択肢を選んでしまえば、「望み」を現実に引き寄せることはできません。

おそらく完璧な人間などいないので、イチロー選手の野球人生の中でも、「誘惑」「失敗」「不安」「恐怖」「挫折」といった、「強い思い」の邪魔になる「思い」に囚われそうになったこともあったはずです。
しかしイチロー選手のように、『「心」の奥底からの「強い思い」』を持つことができた時には、最終的に

「誘惑に負けない」

「コツコツと頑張る」

「失敗から学ぶ」

「諦めない」

というような選択肢を、自然と「意識」できるようになります。
そして、これらの気持ちを持ち続けることで、「気づき」をえながら、自分の「望み(思い)」を叶えるための道を歩み続けることができます。

私たちが邪魔になる「無意識の思い」を改善できた時というのは、「誘惑に負けない」「コツコツと頑張る」「失敗から学ぶ」「諦めない」といった、何かを成し遂げるためには欠かすことのできない気持ちを、持ち続けることのできる状態になることができます。

 


「引き寄せの法則」の真実と注意事項

・「引き寄せの法則」の真実とは?

ここまで読んでくださった方の中には、「あれ?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

『「心」で強く抱いた「思い」を、現実に引き寄せることができると言われる「引き寄せの法則」ですが、この「強い思い」を持つことができた時というのは、イチロー選手のように

『目の前の目標に集中し、諦めずに頑張り続けることのできる人』

になることを意味します。

多くの人は「引き寄せの法則」と聞くと、何か特別な方法で、自分の望むものを手に入れられるようになると期待してしまいます。
しかし、「本質」にしっかりと向き合い考えてみると、とてもシンプルな答えにいきつくことになります。

「目先の欲に負けない」

「コツコツと頑張る」

「失敗から学ぶ」

「諦めない」

このような気持ちを持ち続けることが、「思い」を引き寄せることにつながります。
「思い(望み)」を実現させたいのなら、上記のような大切な気持ち(強い思い)をしっかりと持てるように、成長していかなけらばなりません。

では「思い(望み)」を実現するためには「目先の欲に負けない」「コツコツと頑張る」「失敗から学ぶ」「諦めない」というような気持ちを、どれほど持てるようにならなければいけないのでしょうか?

これは「望みの大きさ」によって変わります。

イチロー選手のような「世界のトップ」を目指すなら、かなりの「強い思い(ストイックさ)」が要求されますが、「世界のトップ」を目指そうと思っている人はごくわずかだと思いますので(笑)、イチロー選手ほどの「強い思い(ストイックさ)」は必要ないのかもしれません。

しかしどのような「望み」を引き寄せたいのであれ、誰もが持っている共通の課題があるとするなら、

それは

『今の自分を越えることに集中する』

私はこのように思っています。

自分が引き寄せたい「望み」があるなら、「今の自分」を基準に、目先の欲に負けない」「コツコツと頑張る」「失敗から学ぶ」「諦めない」、このような大切な気持ちをしっかりと持てるように成長していくしかありません。

「今の自分」が「望み」を引き寄せることができていないのなら、「今の自分」を越えることが必要です。
しっかりと自分自身の「心」に向き合い、1つ1つ「無意識の思い」を改善していくことが、「強い思い」を持てることにつながり、「思い」を引き寄せることにもつながります。

これはもう、他人と比べてどうこうできるようなことではありません。

イチロー選手のように、子供の頃から「1つのことに集中し、諦めずに頑張り続けることができる人」もいれば、私のように大人になるまで「無意識の思い」に気づかず、改善できずに生きてきた人もいます。
(今、改善している最中です 笑)

このように、私たちのスタートラインは、みんなバラバラです。

私が急にイチロー選手のように、「強い思い」を持てる人間になることはできません。少しずつ、自分の「思い」に向き合い改善していく以外に方法はありません。

引き寄せたい「望み」があるのなら、一歩一歩、自分自身の「邪魔になる思い」を改善し、「強い思い」を持てるように成長していかなければなりません。

「不安」や「恐怖」、「面倒くさい」といった、「邪魔になる思い」に囚われずに、生きていけるようにならなけばいけません。

イチロー選手ほどの才能に恵まれた人でも、決して楽に「望み」を引き寄せることができたわけではありません。
常に自分を越え続けてきたからこそ、「望み」を引き寄せることに成功しました。

イチロー選手や、世の中にいる多くの「望み(思い)」を引き寄せた人たちの「人生」が教えてくれているように、「思い」を引き寄せる方法は、いたってシンプルなものです。

 

・注意事項

では最後に「引き寄せの法則」の、注意事項をお伝えしたいと思います。

冒頭のあたりでも書いたように、「引き寄せの法則」とは、誰もが毎日のように使用している法則です。
「意識した思い」でも、「無意識の思い」でも、「強い思い」は「行動」につながり、「人生」を形作っていきます。

「強い思い」を持つことができると、「思い」を実現するために必要な物事を「意識」できるようになり、「気づき」をえることができます。
「強い思い」を持てるようになると、その「思い」を現実に引き寄せることができるようになります。

ただ、ここで気をつけていただきたいのが、「強い思い」とは「善悪関係なく、現実にする力がある」という特徴を持っていることです。

 

さきほども「例」として用いた「飛行機」という乗り物。
この「飛行機」という乗り物も、私たち人間の「強い思い」が、現実に引き寄せた物事の1つだと言いましたよね?

「空を飛びたい」と「強い思い」を持った人たちが、空を飛ぶヒントになる物事を「意識」し、「気づき」をえることで(鳥の飛んでいる様子などからヒントをえて)、「飛行機」という発明を完成させるにいたりました。

しかしこの「飛行機」を、「戦争に勝ちたい」という「強い思い」を持った人が意識して見てしまうと、どのように見えるでしょうか?

みなさんお察しのとおり、機関銃や爆弾を積むことができるという「気づき」をえることができ、「戦闘機」が作られることになりました。
「戦争に勝ちたい」という「強い思い」を持ち、悪い意味で諦めず頑張り続けた結果、戦争に役立つ兵器が完成してしまいました。

このように私たちの「強い思い」というのは、善悪関係なく、実現させてしまう「力」があります。
(善悪関係なく、引き寄せてしまう)

 

これは「お金」を稼ぐ方法に当てはめても同じです。

楽に(簡単に)お金を稼ぐことはできないか?と「強い思い」を持ってしまえば、時には「良心(無意識の思い)」さえ入る隙がないほど「強烈な欲望(強い思い)」になることがあります。

「強烈な欲望」を持ってしまうと、「人を騙してお金を稼ぐ方法」「人を依存状態させ、お金を稼ぐ方法」「人の欲をかりたてて、お金を稼ぐ方法」、このような良くない方法を考えてしまいます。

「どうすれば楽に(簡単に)お金を稼ぐことができるか?」ということに、悪い意味で、諦めず考え続けることができるので、「気づき」をえてしまいます。

「詐欺」「薬物の売買」「依存性の高いギャンブル」「ネズミ講(マルチ商法)」などでお金を稼ぐ方法は、まさに「強烈な欲望(強い思い)」が生み出してしまったものだと言えます。

私たちは自分の置かれた「環境」によって、「強烈な欲望」を持ってしまうことがあります。
世の中を見渡せば、上記以外にも「強烈な欲望(強い思い)」が引き寄せてしまった物事や出来事が、たくさんあることからもわかるように。
(汚職事件、会社の不正など。また戦争、経済格差などもその一部です。)

「強い思い」を持てるようになれば、様々な物事を引き寄せることができますが、「良心」というストッパーを無くしてはいけません。

「目先の欲に囚われてはいけない」、「富や権力に溺れないように」という言葉が現代にも伝えられているように、いつの時代になっても私たち人間は、自分でも気づかぬうちに「強烈な欲望」を持ってしまう可能性があります。
だからこそ、自分の「思い」を客観的に見つめることは、とても大切なことです。

 

また「類は友を呼ぶ」という「ことわざ」があるように、私たちの「心」の根底にある「強い思い」は、同じような人や物事と引き寄せ合うようにもなっています。

さきほど書いたように、「詐欺」「薬物」「依存性の高いギャンブル」「ネズミ講(マルチ商法)」などを考えついた人の「心」には、「強烈な欲望」があります。
そして「強烈な欲望」を持った人や、その人が生み出した物事に「引き寄せられる人」がいるのも、また同じ原理が働いています。

「引き寄せられる人」の「心」にも、同じような「強烈な欲望」があるからこそ、そのような人や物事を「意識」してしまい、「気づき」をえてしまいます。

「〜すれば簡単に(楽に)お金が手にはいるかもしれない」

「〜すれば簡単に(楽に)苦しみから逃れられるかもしれない」

「〜すれば簡単に(楽に)幸せになれるかもしれない」

と。

しかし実際、その「気づき」というのは、「良心」を失った「正しくない思い」がもとになったものなので、もちろん「正しくない状況」を引き寄せることになります。

世の中に「おいしい話に騙される人」や「何かに依存する人」、「洗脳される人」などが後をたたないのも、その人の「心」の根底にも、同じように「強烈な欲望」が潜んでいるからです。

 

このように「強烈な欲望」とは、私たちをよくない「行動」へと駆り立ててしまいます。

冒頭のほうで、「人の欲を駆り立てるような方法で、引き寄せの法則を紹介している人」のことを否定的に書いてしまったのも、その人の「心」の根底にある「強烈な欲望」を通して、「引き寄せの法則」を解釈していると感じたからです。

だからこそみなさんには、自分の「行動」の土台となる「思い」を、しっかりと見つめていただきたいと思います。

自分の「心」の根底にある「思い」が、「良心」をなくしてしまうほどの「強烈な欲望」になっている場合は、その「思い」がよくない人や物事を引き寄せることになってしまうのですから。


長々と書いてきましたが、結局、「引き寄せの法則」とは、私たち人間が生きる上で1番大切な「心」の話をしているようなものです。

私たちの「思い」が「人生」を形作っているのなら、「良い思い」を抱き生きて行くことができれば、その「思い」をもとに、「人生」を形作ることができます。

「愛情」

「情熱」

「感謝」

「思いやり」

「目先の欲に負けない」

「コツコツと頑張る」

「失敗から学ぶ」

「諦めない」

このような私たち人間が持つことのできる大切な気持ちを土台とし、その上に自分の「思い(望み)をのせて人生を歩んでいく。

「人生」とは、あなたが「思い」をコントロールすることで、いくらでも素晴らしいものへと変えることができます。

もしあなたが「人生」において引き寄せたい「望み」があるなら、まずはしっかりと自分自身を客観的に見つめることから、はじめてみてはいかがでしょうか?

今日説明させていただいた「引き寄せの法則」を、正しく理解し活用していただければ、あなたは自分自身を客観的に見れるようになります。
自分の「意識」している「思い」、また「無意識」のうちに抱いていた「思い」までも、深く知ることができます。

自分の「思い」をしっかりと認識し、「邪魔になる思い」があるなら改善していく。

もちろん「強い思い」を持てるまでには、困難に直面することもありますし、心が折れそうなこともあるでしょう。
「無意識の思い」に邪魔されてしまうことも、1度や2度では済まないはずです。
(少なくとも私の場合は1度や2度では済んでいません 笑)

しかしそういった時こそ、上記で書いたような大切な気持ちを忘れずに、「人生」を歩んでいただければと思います。

自分自身を客観的に見つめ、「邪魔になる思い」があるなら改善していく。

一歩一歩、地に足をつけて、「今の自分を越えること」に集中する。

「良心」が無くなるほどの、「強烈な欲望」を持たないように気をつける。

「心」という土台をしっかりと整理整頓し、成長していく。
イチロー選手のような「思い(望み)」を引き寄せた人達が教えてくれているように、私たちがとるべき正しい道は1つです。
魔法のような方法に惑わされるのではなく、しっかりと自分の「思い」と向き合い、一歩一歩成長していくだけです!

みなさんが、「引き寄せの法則」の「本質」を正しく理解し活用することで、素晴らしい「人生」を形作っていけることを願っています!
(素敵な「思い」を引き寄せてください!)

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