「心で考える」。1番大切で、1番難しいこと。

大河ドラマ 「西郷どん」第21話 心の支え(感想)

今回の「西郷どん」は、ついに吉之助が薩摩に帰ることになってしまいました。
大久保一蔵(正助)が吉之助のためにわざわざ島までやってきたシーンは感動的でしたが、個人的にはもう少し一蔵が空気を読んで、しばらくは吉之助と愛加那に幸せな生活を送らせてあげてほしかったです。(薩摩も大変でしょうが 笑)

2人の別れが来ることはわかっていましたが、いざその日が来るとやっぱりなんとも言えない、悲しい気持ちになってしまいますよね。

吉之助と愛加那を見ていると、愛し合った2人が別れなければいけないというのは何て残酷なことなんだろうと思います。
愛加那や子供の気持ちを考えると、本当にやるせない気持ちになってしまいます。

ただ、だからと言って吉之助との出会いがなければよかったとは私は思いません。
愛加那には吉之助との間に愛する子供ができました。吉之助のおかげでサトウキビを絞る鉄の機械も島に残りました。島の子供達は「文字」を覚えることもできました。

これら全ては吉之助と出会ったからこそのものです。

正直、今の愛加那のように辛くて悲しい時というのは、吉之助が残してくれたものに目を向ける余裕なんてないと思います。
私たちの誰もがそうだと思うのですが、辛い時や悲しい時というのは、なかなか物事の良い面を見ることができません。
どうしてこうなってしまったんだろう?あの時こうすればよかったのかな。などと、色々考えてしまうものなのかもしれません。

でもそんな時だからこそ、あるもの、残してくれたものを見ることが大切だと思います。
物事の良い面をみることが、自分の心を支えてくれる「力」になってくれるはずです。

愛加那には愛する吉之助との間にできた子供達がいます。愛加那のことを思ってくれるおじいさん、兄、家族がいます。
愛加那の結婚を祝ってくれた島の人達、嬉しい時、悲しい時、一緒に唄を歌い寄り添ってくれる人達がいます。

辛い時や悲しい時だからこそ、今まで当たり前に思っていたことがすごくありがいことだと感じることができたり、感謝すべきことであると感じることができるチャンスにもなりえます。

子供のために頑張ろうと思えれば、それが「力」になりますし、家族への感謝に心が向けば、辛い気持ちや悲しい気持ちから少しは離れることができます。

自分の周りにある良い面に目を向けることが自身を支える「力」となってくれます。

愛加那と吉之助のように、私達人間の誰もが人生の中で辛い時、悲しい時を必ず経験します。
だからこそ、そんな時には物事の良い面を見たり、自分の周りにあるものに気づけることが、自分自身を助けてくれる「力」になるということを思いだすことが大切です。

今回の「西郷どん」最後のシーンで、愛加那は子供を背負いながらサトウキビを収穫し、笑顔でみんなに声をかけていました。
愛加那の心情はわかりかねますが、個人的には愛加那が子供や家族、島の人達に支えられているということを実感したことによる、前向きな笑顔だったと信じたいです。

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