11 Jun 2018
今回の「西郷どん」22話では、西郷吉之助を取り巻く人々に対して、吉之助が1つ1つ正面から向き合っていく様子が描かれていました。
ついに薩摩に帰ってきた吉之助でしたが、吉之助が島で暮らしていた三年の間に、いろいろなことが変わっていました。
世の中は大きく動いており、様々な考えの人が思いを胸に行動を起こそうとしていました。
「斉彬」の意思を継いだ「久光」は幕府に改革を迫るために兵を挙げようと考えており、また幼い頃から一緒に育った仲間である「有馬」は、尊皇攘夷を唱え倒幕をたくらんでいました。
吉之助の弟である「信吾」は「有馬」の考えに賛同しつつ、その傍ら、豪商からお金を騙しとり、自身の飲み代に費やしていました(笑)
吉之助はこれら1つ1つの出来事に、自分の思いをぶつけていきます。
相手の心に声が届くこともあれば、届かないこともありました。
「久光」には、「斉彬」と同じことをしても「久光」の力ではうまくいかないことを助言をします。
しかし吉之助の言葉は久光の心には届かず、逆に生意気だという印象を持たれ、目の敵にされてしまいます。
「有馬」には「今は国内で血を流している場合ではない」と諭しますが、初めは聞く耳を持ってもらえませんでした。
しかし後日、「有馬」のことを想い、吉之助が命がけで説得したことで、吉之助の声は「有馬」の心に届きました。
「信吾」に関しても、有馬と同様、最初は吉之助の声が「信吾」の心には届きませんでした。
「信吾」が幼い頃からずっと家を留守にしていた吉之助のことを、あまりよく思っておらず、自分をしかりつける兄の言葉に反発してしまいます。
しかしその後、吉之助が「有馬」を説得をしに行った席に一緒にいた「信吾」は、はじめて兄の大きさを知りました。
兄の「有馬」に対する想いに心を打たれ、尊敬の念を抱きます。
その晩、吉之助と一緒に寝ることになった「信吾」に対して、吉之助は久々に会ってそうそう投げ飛ばしたことや今まで苦労をかけたことを謝り、仲直りすることになりました。
これらの場面を見ていると、吉之助の声が相手の心に届く時というのは、吉之助が相手の気持ちを尊重し、そして相手から信頼を得ることができた時だということがわかります。
逆に、久光と話した時の吉之助は、相手を尊重する気持ちがあまり感じられず、それが相手からの信頼を得ることができなかった原因にもなったように感じました。
私達人間というのは、自分に対して好意を感じない相手や自分が信頼していない相手からの言葉というのはなかなか心に届きません。
逆に自分が好意を感じたり、信頼をすることができる人の言葉というのは自然と心に届くものです。
吉之助の声が「有馬」や「信吾」の心に届いたように、まずはこちらが相手を尊重し、しっかりと相手と向き合えた時こそ、信頼を得ることができ、自分の主張を相手に聞いてもらえることに繋がるように感じます。
反対に、吉之助と「久光」の関係がこじれたように、相手を尊重することができない時というのは、自身も信頼を得ることができないという形でかえってきてしまうのかもしれません。
もちろん、すべての人に対して相手を尊重するという態度をとることは難しいことです。
吉之助のような器の大きな人でさえ、「久光」とのやりとりの場面のように失敗してしまうことがあるのですから。
ただ、吉之助でさえ失敗する時があるからこそ、私なんかは、より意識して相手に向き合わなければいけないと感じました。
自分の考えを聞いてもらいたい時こそ、相手を思い、相手を尊重する気持ちを忘れないようにしなければと思います!(たぶんできないけど 笑)
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