「心で考える」。1番大切で、1番難しいこと。

大河ドラマ 「西郷どん」第16話 意思を継ぐ者(感想)

西郷どん第16話は「何もかもがうまくいかなくなってしまう。」そういった展開のお話でした。

京に向けて薩摩が兵をあげる予定だったのですが、斉彬が亡くなったことでその計画も中止せざるおえなくなりました。
吉之助は悲しみをこらえ、斉彬の意思を継ぐべく、次の作戦を考えます。

しかし次の作戦である水戸藩に協力してもらうということも、幕府の大老、井伊直弼の策略により中止せざるおえなくなりました。

さすがの吉之助も打つ手がなくなり、いっそう斉彬の後を追って死んでしまおうと考えるほど追い込まれてしまいます。
しかし月照様に諭され、吉之助は「斉彬の意思を継いで生きていく」という決意を固めます。

ただこの後、井伊直弼の命で幕府に仇をなすとみなされた者が次々と捕らえらてしまい、吉之助や月照様も容疑者としてお尋ね者となってしまいます。

月照様と吉之助が一緒に薩摩へ逃げるところが今回の西郷どん16話の最後のシーンでした。

今回の西郷どんも見応えたっぷりで面白かったのですが、その中でも個人的に考えさせられたのが「意思を継ぐ」という言葉。
「意思を継ぐ」というのは大げさなように聞こえるかもしれませんが、私達1人1人も吉之助のように「意思を継ぐ者」の1人だと私は思っています。
しかも「意思を継ぐ」だけではなく、時代とともに先人達の思いをより良い形に変えながら受け継いでいます。

斉彬の願いというのは、「薩摩の民、日本国に暮らす民が豊かになること」でしたよね?
みんながお米を食べれる世の中になるように、飢えに苦しむ人達がいなくなるようにとの願いもその中には含まれていました。
そのような斉彬の思いを受け継いだのが吉之助達であり、斉彬を慕う人達でした。

そして今私達が暮らしている日本では、多くの人がお米を食べることに困ることなく暮らせる世の中になっています。
それどころか、お米だけでなくおかずもお腹いっぱい食べることのできる世の中に成長しています。
多種多様な食料を確保するために農地を改革したり、交通の便を整えるなどして、多くの人に様々な食料が届く便利で豊かな世の中になりました。

これらは斉彬のような「国民が豊かになりますように」と願い行動してきた人達やその意思を受け継いできた人達の思いが、時代を超え、様々な壁を乗り越え、受け継がれより良よい形に改善し続けてきた結果だと思います。

そしてこれは食料に限らず、今の時代にあるほとんどすべての物事も先人達の思いが受け継がれ改善してきたものばかりです。

教育ではその昔は読み書きだけだったものが、算数や理科、社会、英語なども学べるようになりました。
小学校、中学校、高校というように、年齢によって効率よく段階を踏んで学べるようにまで整備され、奨学金などの制度もあります。
これらは国民が平等に教育を受け、多くの国民が成長できるようにと願ってきた人達の思いが長い年月をかけ受け継がれ、改善してきたからこそです。

機械でも同じです。
例えば「電話」で考えると、その昔は一家に一台なんてことは考えられない時代もありました。
それが「より便利に連絡がとれるように」との思いが受け継がれ改良したおかげで、いまでは一家に一台どころか、一人一台と言われるほど多くの人が携帯電話を持つような時代になりました。

またスポーツでも同じですよね。
どのスポーツでもそうですが、わかりやすいスポーツでいうと、陸上の100m走を始めとするトラック競技や水泳など、時代と共にレベルはどんどん上がり、記録もどんどん更新され続けています。
「より速く」という思いが受け継がれることによって、トレーニングや食事面など、様々な部分で改良されていき、記録が更新され続けています。

 

よく考えるとこの世の中とは多くの物事は、先人達の思いが受け継がれて改善されてきた物事ばかりです。

もちろんこれは良いことばかりというわけではありません。

例えば、戦争に使われる兵器などを作る技術も同様に、先人達の知恵を受け継いだことで、一つ間違えば国が滅びるほどの大きな力を持った兵器を作るほどになってしまいました。
また環境問題などは私達が地球の環境を考えることなく、先人達の知恵を自分達の豊かさを求めることに比重をおき、受け継いでしまったことの現れです。

良くも悪くも私達は先人達の意思を受けつぎ、時代とともに変化させることができる力を持っています。
私達1人1人が「意思を継ぐ者」であり、その意思の改善することも、より間違った方向に進ませることもできてしまいます。
(ちょっと大げさな書き方になりますが)

私達は1人1人が「意思を継ぐ者」であることを自覚しないと、大きな問題を生み出してしまうということにもなります。

間違いがあればそれを修正し未来に受け継ぐことが大切ですし、失敗したなら反省をし、反省をいかす形でその物事を未来へ受け継がなければいけません。

兵器に関しても、環境問題に関しても、また最近日本で問題になっている「忖度」や「不正」の問題に関しても、私達自身が「意思を継ぐ者」として考え行動しなければ、それは悪い形で受け継がれ続けてしまいます。

斉彬の意思を吉之助達が受け継いだように、意思を受け継ぐことはとても大切ですが、その意思を改善しより良い形で受け継いでいくことこそ、本当に大切なことのように感じています。

なんかすごく脱線したうえに真面目な話になってしまいましたが(汗)、結局何が言いたいのかと言いますと、1人1人が「意思を継ぐ者」として、自分の目の前の出来事に何が正しくて何がいけないのかを考え、選択できるようになることが大切なんじゃないのか。ということを言いたかったんだと思います(笑)

西郷どんのような熱いドラマを見ると、ついつい影響され自分も熱くなり偉そうなことばかり書いてしまいましたが、結局は自分の改善点を書いただけのような気もしています(笑)

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ブログランキング