27 Feb 2019
今回のテーマは前回の続きで、自分の意見をなかなか聞き入れてくれない人に(相性の悪い人や価値観の違う人などに)、自分の意見を聞き入れてもらう方法です。
前回書かせていただいたように、人(相手)の「心(気持ち)」を変えたければ、まずは自分自身の心を変えることが重要です。
人の「心(気持ち)」を変えるには、自分自身の「心」が変わることで「相手との関係性」を変えなければいけません。
(詳しくは「相手を変えるにはまずは自分から」をお読みください)
自分が変わることで相手との関係性が良くなれば、相手はあなたの話を聞いてくれるようになります。
あなたと相手の関係性が今よりも良くなればなるほど、相手はあなたの話を聞いてくれる可能性が高くなります。
では相手との関係性を良くするために、自分はどのように変わらなければいけないのか?
答えはすごくシンプルです。
「相手を尊重する」
たったこれだけです。
言葉で書くとすごくシンプルですが、この「相手を尊重する」という言葉はみなさんが思っている以上に大切なことなんです。
相手を尊重する
相手を尊重できるようになることが、なぜ相手を変えることにつながるのでしょうか?
逆に相手を尊重できないと、なぜ相手を変えることができないのでしょうか?
それはあなたの「相手を尊重しよう」と思う「心」があなた自身の行動を変え、その結果、相手を変える可能性が生まれるからです。
例えばですが、2人の子供を育てている親がいるとします。
親は「2人の子供にサッカーが上手になってほしい」という思いを持っており、子供達を熱心に指導しています。
(私がサッカー好きなのでこの例で 笑)
お兄ちゃんのほうは人の話をしっかりと聞き実行できるタイプ、弟のほうは人の話をあまり聞きたがらないタイプだとします。
(社会人の方は「兄」を「仕事のできる部下」、「弟」を「仕事のできない部下」に置き換えてもらってもかまいません。)
親は2人に同じように指導しますが、2人の理解度も出来の良さも違います。
お兄ちゃんは親のアドバイスをしっかりと聞き、やる気を持って練習に取り組みます。
しかし弟はどこか集中力を欠き、練習にも真剣に取り組んでいるようには見えません。
同じように指導しているのに、お兄ちゃんにできることが、弟にはできません。
この状況を前にした時、親は大きくわけると2つのタイプにわかれます。
Aのタイプ
Aのタイプは「何でお前はお兄ちゃんのようにしっかり人の話が聞けないんだ!もっと真剣に練習をしろ!」と、自分の考えを押し付けようとします。
自分の指導でお兄ちゃんは成長しているのだから「弟が真面目に取り組まないのが悪いんだ」と自分の指導方法を省みることはしません。
これが「相手を尊重できていない時」に起こってしまう行動です。
Bのタイプ
Bのタイプは「お兄ちゃんと同じことを指導しているのに、なぜ弟は集中して真剣に取り組めないのだろう?何か他にいい方法はないだろうか?」と、弟の性格を考慮したうえで向き合おうとします。
自分の指導方法を改善することができれば、弟がよりサッカーの練習に集中でき、より情熱を持ってくれるのではないか?と自分の指導方法を見直す方向で物事を考えようとします。
これが「相手を尊重できている時」に起きる行動です。
さきほども言ったように、自身の「心」がそのまま「行動」に表れ、その結果として相手を変える可能性が生まれます。
Aのタイプは「弟の性格を尊重しようと思える心になることができない」ので、その心が「自分の指導方法を変えない」という行動につながります。
その結果、弟には熱意を持ってサッカーの練習に取り組む気持ちを持たせることができません。
(自分が変わらないので、弟の心を変えることができない。自分の思いが伝わらない。)
逆にBのタイプは「弟の性格を尊重しようと思う心」になることで、その心が「自分の指導方法を変える」という行動につながります。
それは「褒めて伸ばす練習方法」なのかもしれませんし、「サッカーの楽しさを感じてもらう練習方法」なのかもしれません。
どのような方法にせよ、こちらが練習方法を変えれば、弟がお兄ちゃんのように熱意を持ってサッカーの練習に取り組む気持ちになれる可能性は大きくなります。
(自分が変わることで、弟の心を変える可能性を生み出す。自分の思いが伝わる可能性が大きくなる。)
「相手を尊重する」ということは、「相手が何を考え何を感じているのか」を考え行動することにつながります。
自分自身の行動が変われば、当然ですが相手の反応も変わってきます。
相手が「話を聞きたい」と思う時というのは、「自分のことを考えてくれている。自分の思いをわかってくれている。」そのような「尊重されている」と感じることができた時です。
逆に相手の気持ちを考えず自分の主張ばかりを続けても、決して相手には届きませんし、相手の反応は変わりません。
家族や友人との関係、仕事上の人間関係などで、「相手との関係がうまくいかない」「自分の話を聞いてもらえない」。そういった場面では、ほとんどの人が「あいつは頑固だ!」「あいつが悪い!」と、責任を相手に押し付けてしまいます。
このように考えてしまうと、当然自分自身が変わろうとは思えませんし、相手を尊重しようとも思えません。
自分が変わらなけらば(相手を尊重できなければ)、相手との関係性は変わることがないので、「相手との関係がうまくいかない」「自分の話を聞いてもらえない」という状況も変わることがありません。
「相手を変えるにはまずは自分から」と言われているように、もしあなたが相手の心を変えたいのなら、まずは自分自身が相手を尊重できる心に変わらなければいけません。
相手を尊重できるようになれば、自然と自分自信の行動は変わり(相手の立場になって考え行動できるようになり)、相手を変える可能性が生まれるのですから。
相手を尊重できるようになる方法
ここまで読んでくださった方の中には、「相手を尊重する」ということがそもそも難しくないか?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
じつは私自身もその1人です(笑)
ただ、このブログのタイトルである「心で考える」という練習をするようになってから、少しずつ「相手を尊重する」ということができるようになってきました。
自分自身の「心」に余裕を持たせることや、プラス思考になることで、結果的に「相手を尊重する」ということができやすい「心」に変化することができました。
(昔の「相手を尊重できなかった自分」を基準にしていますが 笑)
「相手を尊重する」ということができるようになるには自分自身の「心」に余裕をつくり、相手を受け入れようとする「思いやり」が必要になります。
なので、もし今回書かせていただいた「相手を尊重する」ということが大切だと感じてくださったなら、ぜひ私が以前このブログで書いた「心で考えることの大切さ」や「プラス思考になる方法」を読んでいただき、心に余裕を持てるように練習をしてみてください!
心に余裕をつくるということが、「相手を尊重する」という効果も含め、自分自身に様々な良い影響をもたらしてくれることを実感していただけると思います!
では今回はこのへんで。
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