「心で考える」。1番大切で、1番難しいこと。

大河ドラマ 西郷どん第4話 人の声を聞ける「心」(感想)

第4話の感想です。いや〜、胸が熱くなりましたね!

吉之助たちの敬愛する赤山先生の「死」。その「死」によって怒り、悲しむ弟子達。そして赤山先生の「死」、吉之助の声、薩摩の民のことを思い「覚悟」を決めた斉彬(なりあきら)。多くの人達の「心」が激しく動く第4話でした。

人の「心」というものはじつに様々な出来事や人達に影響を受けています。

そして人の思いを受け止められる人、たくさんの人の声を聞ける人ほど、「心」が激しく動き何かをせずにはいられなくなる。「心」が動くこととは「何かをなすため」には大切な原動力になっているんだということを改めて感じることができました。

前回の第3話で吉之助が助けた武士の子供は、吉之助に感謝の気持ちを伝えようと「からいも(さつまいも)」を持ってやってきました。
吉之助にとってはこの上なく、「心」が温かくなる(心が動く)瞬間だったはずです。苦しんでいる人達の声を聞き行動したことは間違っていなかったと感じたでしょうし、これからも「正しい心」で物事に向き合おうと思える原動力になったはずです。

赤山先生「切腹」のご沙汰があったと知った時、赤山先生が実際に「切腹」をした時、吉之助の「心」は、悲しみ、怒りなどの負の感情におおわれ、感情的に城に乗り込もうとしてしまいます。
しかしこれらの場面では、仲間の声、父の声を聞くことができたことで踏みとどまることができました。もちろん赤山先生がそんなことを望んでいないこともどこかで感じていたはずです。

「人の声を聞ける」ということは、「心」が動きすぎ感情的になりすぎることもあります。でもその時に冷静さを取り戻してくれるのもまた、「人の声を聞ける」ということなんだと感じる場面でした。

そして冷静さを取り戻した吉之助がとった行動が「斉彬に書状を送る」ということでした。

自分の今できることを考えて行動する。たとえ望みが薄くとも、斉彬が書状を読んでくれるかもわからない中で「心」をこめて書状を書く。そういった強い気持ちが持てるのもまた、薩摩の人達を思い、薩摩の苦しんでいる人達の声を聞くことができたからこそだと思います。

赤山先生の「死」、薩摩の民の現状、薩摩に住む人の未来、様々な人達の気持ちを考え、声を聞けたからこそ、吉之助は薩摩ために自分にできることしようという「覚悟」が生まれたと思います。

そしてその行動は吉之助と同じように人の気持ちを考え、人の声を聞くことができる「斉彬」にも伝わりました。

斉彬が自分の心の迷いを振り切り、父に向き合う「覚悟」を決めることができたのも、吉之助の声を聞き、薩摩の民のことを思い、赤山先生の「死」に心を動かされたからです。

人の思い、人の声を聞ける人というのは、思いや声を自分の「力」にかえ行動することができます。あきらめずに物事に向き合う「覚悟」ができます。

人の思いや声を聞ける「心」を持つこと。その「心」になることこそが「何かをなそう」とする時の「原動力」となり、「覚悟」を持って物事に向き合う「力」にもなるんだな。と改めて感じた今回の第4話でした。

まぁ、それが難しいので私は「何かをなす」ということができずにいるのですが(笑)

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ブログランキング