「心で考える」。1番大切で、1番難しいこと。

大河ドラマ 「西郷どん」第28話 敬意を払ってもらえる人(感想)

今回の「西郷どん第28話」では、吉之助の策が功を奏し、長州藩に戦わずして勝つことができました。

一橋慶喜は長州藩を潰そうと考えていましたが、吉之助は何とか戦をせずに勝とうと采配を振るいます。
吉之助の長州藩に対する「心」が、民を苦しめることなく「戦わずして勝つ」ということを成し遂げることができた要因となりました。

吉之助は幕府の代表の1人として長州征伐に加わっていましたが、吉之助は相手に「敬意」を払うという「心」を持ち、交渉に挑みました。

本来なら力関係でいうと、吉之助たち幕府側が圧倒的に有利な状況だったので、力でねじ伏せることも可能でした。
交渉をするにしても、相手に頭を下げさせるということを前提に考えるのが当たり前のような状況でした。

しかし、吉之助はそのようには考えていませんでした。

長州藩に「敬意」を払い、長州藩と誠実に対等に話し合うという方法を選びます。

吉之助は身1つで敵陣に乗り込むことで、腹を割って話しをする環境をみづからつくります。
決して幕府側だと偉そうにするのではなく、長州藩のことを思い、「敬意」を持って話し合いに挑みました。
また、さきの「禁門の変」で傷ついた長州藩の兵を助け、その兵たちを無事に長州藩に送り届けるということもおこないました。

吉之助の「敬意」ある行動に心を動かされた長州藩は、吉之助に対して「敬意」を持って対応してくれました。

「敬意」を持って相手と向き合うというのは、思っている以上に難しいことだと思います。
特に自分よりも相手が劣っている時などは、相手を見下してしまったり、偉そうに対応してしまいがちです。

わざわざ自分がへりくだって相手に合わせようと考える人は少ないと思います。

しかし、もし相手にも「敬意」を持って対応してもらいたいのなら、やはりこちらから「敬意」を持って対応することが大切だと思います。
吉之助が長州藩に「敬意」を持って対応したように。

もし吉之助が自分たちが有利だからと、偉そうに長州藩に接していたなら、戦は避けることができなかったと思います。
吉之助が「敬意」を持って対応したからこそ、長州藩側も「敬意」を持って対応しようという気持ちになることができました。

「敬意」を持って対応してもらえる人というのは、今回の吉之助のように自分が「敬意」を持って対応できた時だと思います。

もし「敬意」を感じられない、あの人は私に「敬意」を持ってくれない。と感じれば誰もがいい気持ちはしないものです。
そうなると、自分も相手に「敬意」を払おうとは思わないですよね。
(私は思わないかも 笑)

相手が「敬意」を払ってくれないということは時々ありますが、もしかするとそういった時というのは、自分自身が相手に「敬意」を払っていないということの表れなのかもしれません。

「敬意」を持って相手に向き合う。この「心」がとても大切だと感じさせてくれた今回の「西郷どん第28話」でした。

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