「心で考える」。1番大切で、1番難しいこと。

大河ドラマ 「西郷どん」第29話 「心」を感じるプロポーズ(感想)

今回の「西郷どん第29話」を語るうえで欠かせないのが「プロポーズ」!
(あと久光様の顔芸も 笑)
吉之助の誠実さはもちろん、糸の切ない思いや誠実な対応にも心を打たれる、そんな今回の「西郷どん」だったと思います。

吉之助は前回の長州藩を説得した活躍が認められ、薩摩藩の顔と言われるほどの男になりました。
そんな薩摩藩を代表する男が、嫁がいないとは何事だ!ということで(時代の違いですね)、薩摩のお偉いさんはもちろん、吉之助の友人や家族からも、嫁をとれとプレッシャーをかけられます。

しかし吉之助はあまり嫁をとることに乗り気ではありませんでした。
そんな中、吉之助の出世のお祝いに来た幼なじみの糸と再会することになります。

糸は海老原家に嫁いでいましたが、ある理由で離縁されていました。
吉之助の家族は、離縁された理由までは知らなかったので「糸こそ吉之助にふさわしい。」と2人をくっつけようとします。

そんな中、糸は「自分は吉之助にふさわしい女性ではない。」と言います。そして「子を授からなかったので離縁された」と本当のことを話しました。

この時代はまだ、結婚した女性は後継である男の子を産むことが大事なことだとされていました。
しかし、糸は男の子どころか、子供を授かることも難しいようでした。
そうなると、この時代の価値観では、糸は結婚するにふさわしくない女性と考える人がほとんどです。

もちろん、だまって結婚してしまえばバレることはなかったのかもしれませんが、糸はそのような卑怯なことはできない女性でした。
自分だけ良ければいいという考えでなく、相手の気持ちを考えることができる女性だったので。

ここで一度は結婚の話はなくなったかに思われましたが、吉之助は糸の誠実さに心を打たれ、その夜1人考え込んでいました。

そしてついに糸を嫁にもらうことを決意します。

吉之助は翌日、糸のもとを訪れ「嫁にきてくれないか?」とたずねます。
吉之助は「自分は1度離縁して、島には2人目の妻と子供がいる。3人目の妻になってほしいと言うなんてずうずうしいことはわかっているけれど、それを承知で嫁にきてくれないか?」と正直な気持ちを糸にぶつけます。
糸は「自分は子供を産めなかったので離縁された」と再び言ったところ、「それでもよか。そげなことは天にまかせよう。」と吉之助は糸を気持ちを思い明るくかえしました。

それに対して糸は「吉之助さぁは、昔から優しか。私を気づかって嫁にもらおうとしてくれているんじゃなか?」と言います。
しかし吉之助はそのようには思っていませんでした。
吉之助は「おなごをあわれんだり、おなごを好いたりしとる暇はなか。それどころかいつまで自分の命が持つのかもわからない。」「自分は今、日本中がひっくり返るようなことをしようとしている。民がみんな笑顔で腹一杯ご飯が食べれる国をつくるために。」「一蔵どんにはこの志をわかってもらえなかった。でも糸どんなら自分の志をわかってくれそうな気がした。1人でも自分の志をわかってくれる人がいれば心強か。」と精一杯、今自分の心の中にある気持ちを誠実に糸にぶつけました。

糸は最初はまだ気持ちの整理をつけられず断ってしまいますが、もちろん最後には吉之助の想いを受け止め、嫁に行くことを決意しました。

私はこの吉之助のプロポーズを聞いて、自分が女性なら100%落ちてしまうだろうなと思いました(笑)
これほど誠実な人はいるのか?と。(まぁ、ドラマですけど)

私は人が真剣に話す時の言葉というのは、その人の本当の「心」があらわれると思っています。
吉之助のプロポーズには「優しさ」「思いやり」「信念」「誠実さ」そんな吉之助の良いところが全てがあらわれていたと思います。
糸が気にしていた「自分は子供を産めない」ということなどを、すべて包み込んでしまうかのような大きな愛情を持った人だと感じることのできるプロポーズでした。

人には様々なプロポーズの仕方があると思いますが、吉之助のプロポーズを見ていると、プロポーズに1番大事なことは「誠実に自分の気持ちを伝える」といういたってシンプルなことなんだなぁ。と感じます。
自分の「心」をさらけだし、それを受けとめてくれる人と結婚できれば、これほど素晴らしいことはないですよね!

私はまだ結婚をしていないのですが、いつかプロポーズができる日がくれば、吉之助を見習い、誠実に心を込めてプロポーズをしたいと思います!
(まず相手を見つけなければいけませんが 笑)

ということで今回の「西郷どん第29話」の感想でした。

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