「心で考える」。1番大切で、1番難しいこと。

大河ドラマ 「西郷どん」第36話 鬼の目にも涙(感想)

今回の「西郷どん」第36話では鬼と化した吉之助の心に、以前のような優しい心がまだ残っていたことがわかりました。

ついにはじまった薩摩をはじめとする新政府軍側と旧幕府軍側の戦さでは、吉之助の弟である「信吾」が撃たれ瀕死の重症をおってしまいます。
信吾が死の淵をさまよっているのにもかかわらず、吉之助は見舞いにも行かず慶喜を討つための指揮をとり続けました。
慶喜を討つことにこだわり続けるという心が鬼と化している吉之助でしたが、その一方で信吾や傷ついた仲間のために心を痛めていないわけではありませんでした。
弟の信吾や傷ついた仲間を助けるため、京に入ることが許されていなかった外国人の医者を呼ぶことを帝に願いでるなど、昔のような優しい心で行動をおこす場面も見られました。

勝海舟の部下である山岡鉄太郎が1人で吉之助に会いにやってきた時も、最初は慶喜を許すことをかたくなに拒み勝海舟と戦さをすることもじさない様子でした。
しかし山岡が自らの命をかける覚悟で吉之助に会いに来たことなど、山岡の男気に心打たれたことにより、勝海舟と話し合うことを承諾します。
この場面を見ても吉之助の心の中には鬼だけでなく、人間味のある心が残っていたことがうかがえます。

「鬼の目にも涙」という言葉があるように、どんなに鬼のような心を持った人にも、どこかに良心が残っていると私は思っています。
吉之助のようにもともと優しい心を持った人はもちろん、冷酷に思える人にも、普通の人よりは小さいかもしれませんがどこかに良心があるはずです。

今回の「西郷どん」で鬼と化した吉之助の心に変化があったように、たとえ鬼のような心を持った人であっても、良心を呼び起こす何かがおこれば、その人の心を変えることができます。

山岡の心が吉之助の心を動かしたように、鬼のような心の人に対応するための1番の方法は、「鬼の目にも涙」という言葉があるように、鬼の心の中にもある良い心をどのように出す機会をつくってあげられるか?ということなのかもしれません。

今の世の中にも鬼のような心で物事を判断する人がたくさんいるとは思いますが、そのような人にも必ず良心があり、その良心で物事を考えさせてあげれるかどうかは、こちらの対応次第だということを今回の「西郷どん」では学んだような気がします。

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