「心で考える」。1番大切で、1番難しいこと。

大河ドラマ 西郷どん第14話 命の重み(感想)

西郷どん第14話では、吉之助の活躍もあり、ついに一橋慶喜(ヒー様)が将軍になる決意を固めましたね!
吉之助達の強い思いがとうとう慶喜(ヒー様)の心を動かしました。

ただその過程で、吉之助は生まれて初めて人の命を殺めてしまいます。
慶喜(ヒー様)が暗殺されそうになった状況だったので、吉之助の行動は今の時代の言葉を使えば正当防衛のようなものでした。
状況から言って吉之助に非があるとは思えませんが、それでも1人の命を奪った罪悪感から吉之助は大きなショックを受けてしまいます。

吉之助は優しい心の持ち主だったため、殺めてしまった相手の家族など、暗殺犯が死んだことで悲しむ人達の気持ちを考えてしまいます。
人の命の重みをしっかりと感じることができるからこそ、罪悪感を感じてしまったのでしょう。

そんな吉之助を見て、慶喜(ヒー様)は少し納得できないようでした。
吉之助が自分(慶喜)の命を狙った相手に対して情けをかけているように見えたからです。相手が悪いのになぜ情けをかけるのかと。

正直、慶喜(ヒー様)の気持ちもわかります。自分の命が狙われれば、暗殺犯に怒りを覚えるのは当たり前です。
たとえ暗殺犯が死んだとしても、それは自業自得だと思うことが当たり前なのかもしれません。

でも吉之助のように命の重みを感じることも当たり前でなければいけないと思います。

命の重みを感じることができれば、今回の吉之助のように本当に危機的な状況以外では、相手の命を奪う可能性のある行動をとろうとは考えないはずです。

逆に命の重みを感じることができなければ、今回の暗殺犯やそれを支持した人達のように、簡単に人の命を奪う選択をしてしまいます。
自分たちの気に入らないことがあったり、思い通りにいかないことがあれば簡単に人の命を奪おうとする。
すごく恐ろしいことだと思います。

「西郷どん」は幕末のお話ですが、この「命の重み」を感じることは、この時代だけでなく、いつの時代でも変わることのない大切なことだと思います。

国内での争いや世界での争い。
現代まで、私達人間という生き物は争いを止めることができていません。
いつの時代でも「命の重み」を感じることができずに行動してしまっている部分があります。

もちろん昔に比べると、少しずつですが「命の重み」を感じられる人が増えているとは思います。
幕末よりも今の時代のほうが、争いは減っていて、武力ではなく法律で解決しようという流れになっているのですから。

ただ、それでもまだまだ十分とは言い切れません。今でも争いがやむことはなく、それを止めることもできていません。
でももし私達が争いを止めることができる時代がくるとしたら、それは私達が吉之助のように「命の重み」を感じることができるようになり、その心で行動できるようになった時だと思います。

正直、今はまだ理想論と言われても仕方がないような話ですが、吉之助の暮らした時代の人達からすれば、今の時代は吉之助の時代の人達の理想が現実になったような時代だと思います。
だからこそ、「命の重み」を感じ、その心で行動できることが当たり前になる、理想のような未来が来る可能性は大いにありえると個人的には思っています。

まぁそのためにも、まずは私自身も吉之助のような、「命の重み」を感じられる心を育てなければなりませんが(笑)

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